TABLE TALK 「布のもてなし」ーテーブルリネンについてー
2023年09月20日(水)|TABLE TALK
テーブルセッティングで大きな役割を果たすものにテーブルリネンがあります。
テーブルクロス、ランナー、マット、ナフキンなど様々なアイテムがありますが、それぞれにはルールがあり、それを知るとより一層セッティングに奥行きが生まれます。
まず最初に知っておくと良いのが、布の素材によってテーブルセッティングの格を表現することができます。最上級は亜麻の白です。次が綿、ダマスク織りなど、そして交織と呼ばれるポリエステルなどが加わったもの。最後が紙、ペーパーナフキンとなります。
この素材のランクに加えて、折り方などのバリエーションで「布のもてなし」は出来上がって行くのです。
TABLE TALK 「立夏」の頃
2022年04月27日(水)|TABLE TALK
「立夏」の頃 5/5~5/20
端午の節句を迎える頃、日々新緑の美しさが目立ちます。心地よいさらりとした風を感じながら一足先に夏のお酒を楽しむためのしつらえです。ブルーの麻のマットに銀溜の長角盆を置き、小皿につまみをのせセットしました。身近にある小皿やガラスの器などを組み合わせ一足早く夏を感じさせるコーディネートを試してみてはいかがでしょうか。季節を先取りすることはコーディネートの基本かもしれません。新緑の美しい葉やはしりの食材を取り入れることは、昔から力を自然からいただくという発想にも通じています。
TABLE TALK 「清明」の頃
2022年04月01日(金)|TABLE TALK
「清明」の頃 4月5日~4月19日
旧暦で「清明」の頃と言うと一か月先の頃に当たりますので、まさに新茶の季節です。
新茶は中国でも日本と同じように新物として楽しむようです。丁度この頃、様々な花が咲き燕が飛来します。テラスや窓辺にテーブルを寄せ、何種類かの茶を比べ、小さな中国菓子やあられ小菓子を小重に入れ、グラフィカルに並べモダンなティータイムを楽しみます。香港や台湾に行ったときに買い求めた茶器やアンティークの小さなオブジェが会話のきっかけをつくってくれます。
TABLE TALK 「雨水」の頃
2022年03月02日(水)|TABLE TALK
「雨水」の頃
二十四節気の「雨水」は2月19日~3月5日頃を言います。
立春を過ぎ暖かくなり、雪や氷が溶け、雪が雨になる頃と言う意味があります。天気予報でも「三寒四温」などと言われ一日一日春に近づく頃なのです。
春にはひな祭りやお花見など様々な行事がありますが、二十四節気はむしろ日常のさりげない暮らしの中に取り入れるのがよいように思います。例えば、ランナーに薄緑を使ったり、器の組み合わせに片身柄の物を使い雪どけを表したり、テーブルの花に少しだけ薄い綿をのせ残り雪をイメージしたりと、まさにTABLE TALKのきっかけばかりです。
日々の暮らしの中でさりげなく季節の移りゆく様を楽しむことこそ、テーブルセッティングの心のような気がします。
TABLE TALK「クリスマスに和の器を」
2021年12月14日(火)|TABLE TALK
クリスマスまであと10日あまり。今年は昨年に比べると少しコロナが落ち着いたこともあって、町の人出もにぎやかに感じられます。でも主流は家族で楽しむホームパーティ。お取り寄せも手作りのお料理も器やセッティング次第でより華やかに。クリスマスでも銀溜のお重にお料理を盛り、蓋も市松に組んでカナッペやプチフルールなどをのせるととても洋風になり、アットホームな素敵な演出になります。四角をグラフィカルに並べて。
TABLE TALK 「大雪~冬到来」
2021年12月07日(火)|TABLE TALK
12月7日から21日までを二十四節気では「大雪」と言います。
いよいよ冬の到来。ジオクラフトの金沢店も冬支度です。北陸では雪の便りも聞こえてきます。
「大雪」にはブリ大根やブリのお刺身を大根おろしでいただきます。北陸のブリはそれだけ油がのっているということ。器は漆の大鉢にブリ大根、珠洲焼のお皿や九谷焼のお皿には、お刺身のブリと大根おろしを交互に重ねて食卓へ。お醤油用の小皿も柄や形にこだわってみてはいかがでしょうか?
「大寒」の寒さに備えて器もぬくもりのあるものを。
TABLE TALK 「土物の器」
2021年10月13日(水)|TABLE TALK
10月も半ばを過ぎると、おいしい新米の時期がやってきます。
お米は日本文化の根源を成す大切なもので、五穀の中でも別格です。今年は新米をいただくときに少し飯椀に拘ってみるのはいかがでしょうか。寒い季節に向かう10月、土物の飯碗や小皿、たっぷりの煮物を入れる鉢など、和にも洋にも使え食卓やコーディネートに季節感を取り入れることができます。
石川県の珠洲焼、栃木県の益子焼、大分県の小鹿田焼など、いわゆる民芸・工芸と呼ばれるものがたくさんあります。英国人のバーナード・リーチがその美しさに目をつけ、浜田庄司や河井寛次郎らの民藝運動へと大きなうねりを生み出しました。
お米から始まる日本の食文化は、器を通して世界へと広がり、今また日本の食卓を活き活きとさせています。
土物の器の魅力は、和食にも洋食にも合うということです。珠洲焼の鉢にサラダやシチューを入れたり、益子焼にパスタを盛りつけたり、いつもと違う秋の食卓を楽しんでみませんか。
TABLE TALK 「十三夜」の頃
2021年10月05日(火)|TABLE TALK
「秋分」を過ぎると急に秋らしくなってきます。店頭には柿やイチジク、秋の戻り鰹、秋サバなどが並び、町を歩くとどこからともなくキンモクセイの香りがしてきます。
今年の「十三夜のお月見」は10月18日です。「中秋の名月」は9月21日でしたが、この時の十五夜の月と十三夜の月は二つで一つです。片方だけを見ると「片月見」といわれ、忌むこと、両方をお祝いすることでお目出たいこととされました。
「十三夜の月」は別名「栗夕月」「豆名月」とも呼ばれます。栗ご飯を炊いて、鰹のお刺身にお豆とひじきの小鉢、デザートにはイチジクのワイン煮を添えて。
少し凝った器に盛りつけて・・・・。
TABLE TALK 「芋名月」の頃
2021年09月15日(水)|TABLE TALK
9月9日の「重陽の節句」(菊の節句)を過ぎると、朝夕に少しずつ涼しさが感じられるようになります。
9月21日は「中秋の名月」。初秋は台風や雨が多いのですが、それを過ぎると空気も澄み、空も青く高くなって月もきれいに見えるようになります。
「中秋の名月」は、平安時代に中国から渡ってきた「望月」が平安貴族に伝わり、「観月の宴」となり現在まで続いています。貴族たちは、月は直接見てはいけないものとしてとらえ、池に舟をうかべ水面に写る月を愛でたと言います。
また、この頃、農家では芋の収穫やナスなども多く採れる時期であることから「芋名月」とも呼ばれています。稲穂に見立てたすすきや里芋など、収穫された野菜などをお供えします。コロナの収束を願って、家族でお酒を飲みながら「衣かつぎ」など素朴な野菜の味を子供たちに伝えてみてはいかがでしょうか。
手塩皿 満月(金)と鉄木細角箸 銀溜
TABLE TALK 「芒種」
2021年05月20日(木)|TABLE TALK
花屋の店先に紫陽花の鉢植えが見られる頃、二十四節気では「芒種」(ぼうしゅ)と言います。芒(のぎ)というのは、稲などの先端をさし、この頃に穀物の種を蒔くことから「芒種」と呼ばれます。麦の刈り入れが済み、田植えがはじまり農家が忙しい季節です。梅の実が色づき、梅干し作りをはじめるのもこの頃です。新しょうがを甘酢につけたり、自家製ジンジャエールを愉しむのも季節ならでは。
梅干しやしょうがの甘酢漬けも小皿にこだわると又一味違います。豆皿や梅型、赤絵の入ったものなどは梅干しに。一珍の白磁の小皿や染付の角皿には、中高にしょうがを盛りつけると又味わいがでます。土物の小皿にチーズと梅干、しょうがを少しづつ盛り合わせてハイボールのお供にも。
TABLE TALK 「Stay Homeの工夫」
2021年05月18日(火)|TABLE TALK
いつもと違ったゴールデンウィークと、母の日を終えて自然の緑や薫風とはこういうことかと感じる気持ちの良い季節です。
今年は自宅にいることが多く、リモートで旅をしたり、家族でお話をしたりということが増えてきたように思います。5月の上旬から20日ごろまでを立春と言い、旬の食材の豊富な季節でもあります。筍、新じゃが、初鰹などおいしいものばかり。藤の花や芍薬、カタクリの花なども美しく咲き誇ります。いつもと違う器に旬の煮物、ガラスのお皿に初鰹、竹で編んだ小さなかごにカタクリを一輪。新じゃがはベーコンと炒めて大ぶりのお皿に、少し早めの夕食を自宅でゆっくりビールを飲みながら家族と過ごすさりげない5月の一夕です。
TABLE TALK 「種まきの頃」
2021年04月13日(火)|TABLE TALK
桜の花も終え、葉桜の頃になると春の雨の季節となります。
ちょうど、4月20日頃から5月初めの頃に降る雨は、穀物や作物にとって恵みの雨です。
二十四節気では、この頃の雨を「穀雨」と呼び、種まきの好機として大切にしてきました。日本人は自然と共にくらし、四季の変化を取り入れてきました。菜の花のからし和えや新筍の木の芽和えなど、この時期よく食卓にのぼります。器も少し春めいた磁器のものなどはいかがでしょうか。そば猪口や小皿には少しずつ盛ってみたり、大ぶりの鉢にひと盛にし、木の芽をちらすと、まさにこの季節を感じられます。自然の中に小さな変化を見つけ日々の暮らしを楽しみましょう。
TABLE TALK 「くらしを豊かに ―日常を整えるー 」
2021年03月02日(火)|TABLE TALK
3月も半ばになると、4月から新たな暮らしをスタートされる方も多いのではないでしょうか。それを機会に普段の暮らし、身の回りを見直してみませんか。
例えば、水回り。伝統工芸のモダンなトレーやティッシュケース、小さなダストボックスなど、色調を統一するだけでもガラっと雰囲気が変わります。まるでホテルのバスルームです。同じトレーを食卓で使ってみるのもアイデアです。
普段、乱れがちなテーブルの上をスッキリとまとめるだけで落ち着きます。インテリア全体を替えるのは大変ですが、身近なバスルームや食卓の上だけなら簡単です。少しの工夫で新しいスタートをきってみましょう。
新商品の長角トレー/正角トレーは、近日中にオンラインショップでも販売開始予定です。
TABLE TALK 「雨水の頃」
2021年02月16日(火)|TABLE TALK
二十四節気最初の節気の立春を迎え、寒さは残るものの春の気配が感じられます。
2月も半ばになると花も芽吹きはじめ、気が付けば19日「雨水」となり、春らしさが増してきます。「雨水」とは雪から雨に変わる二十四節気の一つです。器も少し春めいて土物に磁器物の器を加えて、春の花を一輪添えて春の先取り。明るい色目の漆器などを使ってのティータイムもこの季節だからこそ活きる使い方です。
3月3日上巳の節句まであと半月、人形(ひとかた)づくりや雛人形の準備をはじめる季節でもあります。雨水に飾ると良縁につながるとも言われています。
TABLE TALK 「珠洲焼」
2021年02月03日(水)|TABLE TALK
石川県の能登半島の珠洲付近で、12C後半から15Cにかけて生産された須恵器の流れを受け継ぎ、今日まで続く焼き物です。15C後半姿を消しますが、再び現代に蘇り美しい黒の炻器として魅力を放っています。その風合いや手触り、素朴な造形美は、現代の暮らしの中でモダンにスタイリッシュに息づいています。大ぶりな鉢はサラダやシチュー、小鉢やそば猪口は珍味、スープ、コーヒーなどによく合います。
TABLE TALK 「節分の話」
2021年01月15日(金)|TABLE TALK
立春の前日、旧暦では春から新しい一年が始まるとされ、2月2日は大晦日にあたる大事な日です。古代中国ではこの日に「追儺(ついな)」という邪気を祓う行事が行われました。これが日本に伝わり「豆まき」に形をかえたと言われています。五穀の中でも霊力が宿る大豆を煎り、夜に「鬼は外、福は内」と大きな声で言いながら厄を祓います。近年では恵方巻なども盛んですが、旧暦では大晦日に当たるので、節分そば、けんちん汁などを食べる地域もあります。よく歳の数だけ食べると言いますが、数が多くて食べられない方は、福茶を楽しんでも良いのではないでしょうか。梅、昆布、豆3粒を入れいただきます。昔から伝わる行事には、それぞれの意味があり、家族の健康と幸せを願うものが多く、大切にしたいものです。
TABLE TALK 「正月事始め」
2020年12月11日(金)|TABLE TALK
12月13日は「正月事始め」の日です。
この日から「松迎え・門松取り」といって、正月用の松や雑煮用の薪を山に取りに行くならわしがあります。
門松は歳神様の依代(よりしろ)として大変大切にされました。昔は年男が山に入り取ってくるものでした。又、この日から煤払いなど、年末の大掃除がはじまります。昔は「煤取節句」と言い、汚れと一緒に穢れと厄を祓う行事でした。このような昔の慣わしと知恵を思い、キッチンや水回りのお掃除をはじめましょう。
一服お茶をする時に、小さなお重にお菓子を用意し、昔の慣わしの話をするのも大切なことかもしれません。
TABLE TALK 「Homey Christmas」
2020年12月01日(火)|TABLE TALK
クリスマスまであと20日余り。今年は新型コロナウィルスの影響もあり、ご家庭で過ごす方が多いと思います。ヨーロッパでは、クリスマスの準備は11月第4週目の日曜日からはじまります。アドベントクランツというリースに4本のキャンドルを立てたものをテーブルに飾り、毎週1本ずつ火を灯して聖書を読む国もあれば、それぞれの季節に収穫した果実を砂糖漬けやリキュール漬けにしたものを使って、フルーツケーキを焼いたり、クリスマスクッキーを焼いたり、皆で準備をします。
リースの赤いリボンは、ヨーロッパ先住民ケトル人の幸せの象徴ですが、赤は日本では厄除けの意味があります。ドアに赤いリボンのリースを飾り、食卓には木製のボードやお皿など、クリスマスらしい器を加えて、静かな暖かい家族だけのクリスマス演出をするのも素敵です。
TABLE TALK「はじめてのテーブルセッティング ②」
2020年08月10日(月)|TABLE TALK
「はじめてのテーブルセッティング②」季節感
残暑厳しい昨今の夏。
夏のテーブルセッティングで大切なことは「涼味」の演出です。寒色系の色調や夏を連想させる文様などを上手に取り入れると効果的です。竹やガラスといった素材も夏ならではの使い方のできるものです。例えば「青かいしき」と呼ばれる青もみじの葉や笹、夏ならではの蓮の葉などを加えるだけで涼しさを表現できます。七夕は過ぎてしまいましたが、7月7日に「かじの葉」を添えて天の川を渡る船の舵になぞらえるのもその一つです。竹の器に素麺を盛り、そば猪口のたれに緑の葉で蓋をしてセットするだけで、おもてなしの心が伝わる「涼味」を表現することができます。
TABLE TALK 「うちわ~涼を愉しむ~」
2020年07月27日(月)|TABLE TALK
梅雨明けが待たれる毎日、セミの声が早く聞きたいものです。夏の季節に欠かせないものの一つに「うちわ」があります。漢字では「団扇」と書き、その起源は古代中国と言われています。本来は鳥毛や芭蕉の葉などで作られ、虫を払い日除けとして翳していました。やがて、それが転じて邪気を払うことや儀式に使われるようになりました。奈良。平安の頃には、絹地などに縫いや絵を描いたものを見ることができます。今日でも、その名残に「すかし団扇」というものがあり、細竹の骨を見せた独特の美しさがあります。文様は秋草や流水文など四季折々のものがあり、玄関などに飾り邪気を払い四季を表す夏の小道具として「涼味」を演出してくれます。
TABLE TALK 「夏越の祓」
2020年06月17日(水)|TABLE TALK
6月は半年に一度の厄落とし「夏越の祓」(なごしのはらえ)と呼ばれる行事もあり、6月30日に「水無月」と呼ばれる厄除けのうろこを模した三角形のういろうに小豆ののったものをいただきます。神社では「茅の輪」くぐりが行われ無病息災を願います。白いういろうは氷室の氷をあらわし、赤い小豆は邪気を払います。「まめ」は「魔滅」とも書き魔除けをあらわしています。昔からの日本の行事には様々な意味があり、それぞれに食にまつわる物語があります。日本人は季節ごとの習わしに心をとめ、くらしの中に活かしてきました。そんな中から美しい器や季節による器の衣更えが行われてきました。こんな時期だからこそ、器にも心を留めたいものです。
TABLE TALK 「嘉祥の日」
2020年06月09日(火)|TABLE TALK
6月16日は「嘉祥」(かじょう)の日です。この行事は江戸時代から始まり、厄除けと招福を願う厄払いに由来します。16個の菓子や餅を神にそなえてからいただく行事です。江戸時代、将軍や大名に二万個の菓子を並べ、下賜したとも言われていますが、元々の由来は平安時代848年、仁明天皇が元号を「嘉祥」に改めたことにちなんでいるとも言われています。いつものケーキにかえて、6月16日には特別なお皿や小重に和菓子をのせて、おいしい和菓子で厄を祓うのもまた風情があります。
TABLE TALK「気が付けば、もう"立夏"」
2020年05月08日(金)|TABLE TALK
五月のさわやかな季節となりました。日本の季節を表す「二十四節気」でいうと7番目の節気「立夏」です。ちょうど5月5日~5月19日まで。湿度も低く五月晴の季節です。
花水木が咲き、つつじの花が見ごろを迎えます。
「立夏」の頃には野菜も豊富で新キャベツ、空豆など、若緑が美しい物が多いように思います。そんな野菜に合わせブルー系の器や若緑が引き立つ朱赤系の器はいかがでしょうか?新キャベツのソテーやロールキャベツには、ブルー&ホワイトのマットな器を、季節の代表 空豆には真っ赤な漆の小ボールや銀溜の器も似合います。キャベツや空豆のポタージュは銀溜のライクボールで。
テーブルの上の「立夏」です。
参考商品
https://giocraft.shop-pro.jp/?pid=138402565(ライクボウル)
TABLE TALK「はじめてのテーブルセッティング ①」
2020年05月04日(月)|TABLE TALK
お家にいることが増えた昨今、皆でテーブルセッティングをしてみませんか。
まずはお箸の置き方やお茶碗、汁椀のセットです。お箸は必ずテーブルの縁と平行に真横に揃えて置きます。これには意味があり、お箸を置いたところから向こう側にあるものは清らかなものということを表します。
ご飯は左、お汁は右に置きます。お子さんと一緒に学びながらセットするのも楽しいかも知れません。
小さなお子さんとは折り紙を折るようにナフキンをたたんでみたり、テーブルマットやコースターなどを使っていつもと少し違ったお洒落で楽しい食卓を演出。
テーブルクロスをかけて気分を変えてみたり、花一輪も大切です。
2020/5/4
TABLE TALK「厄除けの器と文様」
2020年04月13日(月)|TABLE TALK
日本人にも様々な災難や疫病と戦ってきた長い歴史があります。
日々の暮らしの中では、家族の健康と幸せな日常を願い、身近な文様や器に意味やいわれを見出し言い伝えてきました。代表的なものの一つに「網目文様」「籠目文様」があります。網目は悪いことや病をすくいあげることから湯呑や飯碗によく用いられますし、籠目は六芒星(ろくぼうせい)の形ができることから魔除けの意味があります。 また「青海波」は吉祥文ですが、使うことで良い気運が巡ってくると言われています。
ひさごの形は元々瓢箪を半分に割って水を飲むひしゃくにしたり、中の果肉を取り乾燥させ水や酒の容器としたことから、中国の伝説も加わり長寿を表す器のひとつです。
網目や青海波、瓢箪の器には先人達の健康への願いが込められています。
食卓に是非ひとつ取り入れてみてはいかがでしょう。
オンラインショップで商品をご覧いただけます。
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https://giocraft.shop-pro.jp/?pid=138541531
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TABLE TALK 「花のあるくらし」
2020年03月03日(火)|TABLE TALK
一輪の花が食卓にあるとホッと心が休まり暖かくなります。花を活ける器は花瓶と限らず、コップやマグカップ、空きビン、時にはそば猪口や小さなお重など様々に工夫することができます。くらしの中の「見立て」とでも言うのでしょうか。身の回りにあるものを様々な視点で捉えることからはじめてみてはいかがでしょうか。
初春から初夏にかけて、お花の種類が一番豊富な季節です。身近な散歩道での草花やテラスで育てたお野菜の葉や実、香りを楽しむ水仙などは空きビンに挿してお化粧室に、テーブルには春の行事に合わせて少し和風なイメージも良いと思います。
*2月28日のフラワーレッスンにご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
素敵な時間を共有できましたこと、重ねて御礼申し上げます。
TABLE TALK 「おいしい朝ごはん」
2020年01月28日(火)|TABLE TALK
春から新たなスタートをきる方も<大勢いらっしゃるのではないでしょうか。学校、職場の変化とそれに伴うくらしのリズムの変化。まずは朝ごはんからはじめてみませんか。朝食はつい簡単にすませがちですが、コーヒー一杯、みそ汁一杯でも器に変化をつけるとリズムが生まれます。マグカップや汁椀に少しこだわってみたり、休日の朝食は少しお洒落に組み合わせて、ゆっくり贅沢な時を過ごすのも良いリズムが生まれます。この春に「おいしい朝ごはん」のセットを組み合わせてプレゼントするのはいかがでしょうか。汁椀と飯椀、小皿をあれこれお盆の上にお気に入りのお箸を添えて。
TABLE TALK 「美しい日本のかたち」
2020年01月07日(火)|TABLE TALK
元旦から七草、小正月と様々な行事の多い1月ですが、それぞれのシーンで、普段はあまり使わない器や道具が登場します。お節料理を入れるお重、七草粥の土鍋やお椀、女正月とも呼ばれる小正月の小豆粥は少し小ぶりのお椀でいただくのも素敵です。これらの器は身巾物と呼ばれる身体の寸法から生まれた物や手のサイズから使い易い形になったものです。どの器も脈々と受け継がれ、職人達の技と先人の美意識の中で、磨かれ洗練され「日本の美しいかたち」となっていったのです。2020年の小正月は1月15日、この日は「うつわ」を楽しんでみてはいかがですか。
今年もよろしくお願いいたします。
TABLE TALK 「お正月のしつらえ」
2019年12月23日(月)|TABLE TALK
お正月は歳神様を迎える大切な行事です。日本は「お米と水の文化」と言われるように、豊作をもたらす田の神や祖先を家に迎え、一年の安全と豊かな実りを願いました。まず、依代(よりしろ)として歳神様を迎える門松を立て、生命力や太陽をあらわす鏡餅を飾ります。お節料理は三ツ肴と呼ばれる紅白蒲鉾、伊達巻、田作り、数の子、金団などに焼物煮物を加え四季をあらわす四段重などが使われます。喜びが重なるように小さなお重に祝肴入れて、洋風なお料理を加えるのも素敵です。お料理にも意味があり、昆布巻は「よろこんぶ」、伊伊達巻は巻いてある形から「知恵」、数の子は「子孫繁栄」などです。祝い箸は柳のもの「家内喜」と書き、両細は片方を神様が使い、もう片方を人が使い、神様と共に食事をするという意味があります。お正月は準備をしながら様々なことを知る機会でもあります。
TABLE TALK 「お箸の話」
2019年11月28日(木)|TABLE TALK
今年も残すところあとひと月。師走を向かえます。
新しい年を迎えるのに、お箸を買い替えることを習慣としている方も多く見られます。箸には長い歴史と様々な意味があり、その起源は「折箸」と呼ばれるピンセットのような形状で、主に祭祀用に使われていたようです。現在のような使われ方は飛鳥時代からで、大陸から伝えられた銀のものなどもあったようです。ちなみに象牙や銀の箸は毒が入っていると色が変わるため使われたようです。最近では、ナイフ・フォークと共に縦に箸をセットするのをよく見かけますが、正式には横に手前に置くことに意味があり、「結界」を表しています。つまり、お箸を置いた向う側のものは清らかなもの、という黄味です。
新年を迎えるのを機に、こだわりのお箸と干支やお目出度い箸置きを揃えてみてはいかがでしょう。
オンラインショップに、おすすめのお箸と箸置きをUPしました。
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11月 新嘗祭(勤労感謝の日)
2019年11月19日(火)|TABLE TALK
11月23日は「勤労感謝の日」ですが、本来は「新嘗祭」という収穫の恵みを感謝するお祭りのことを言います。古くは稲作が始まったとされる弥生時代頃からはじめられたと言われ、天皇陛下がその年にとれた新米や穀物を神様に捧げ、共に食し、収穫を感謝し、翌年の豊穣を祈願する行事です。祭儀は11月の卯の日に行うものでしたが、明治時代に11月23日に定められました。「お米と水」の文化が中心の日本にとっては、とても大切な行事です。今年は天皇が即位されてはじめての新嘗祭で一代に一回の「大嘗祭」と呼ばれます。
新しいお茶碗で新米をいただくのも縁起がよいですね。
TABLE TALK 「菊づくし」
2019年11月05日(火)|TABLE TALK
10月から11月にかけては「菊」の季節です。
「菊人形」や菊の品評会などがあちこちのお寺や神社などでも開かれています。菊は一年中咲きますが、10月から11月に咲く菊を「秋菊」、12月から1月頃のものを「寒菊」といいます。菊は中国から奈良時代に伝えられたもので、後鳥羽上皇が菊をたいへん好まれたことから、後に皇室の「御印」になりました。食卓で使う場合は様々な菊にまつわる小皿を集め、折敷やお皿の上に組み合わせるのも一つの方法です。「菊づくし」でそろえることが許されるのも菊の文様のおもしろさです。
菊型手塩皿をUPしています。 こちらからご覧ください。
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TABLE TALK 「お月見」
2019年09月13日(金)|TABLE TALK
気がつけば9月も半ば、9月13日は「中秋の名月」十五夜です。「芋名月」とも呼ばれ、秋の収穫を感謝する行事でもあります。十五夜の後に巡ってくる十三夜の月があります。9月の十五夜と10月の十三夜、どちらも美しいお月様で、このとき晴れると良いことがあると言われています。十三夜は「栗名月」「豆名月」とも言われ、どちらか一方だけしか見ないことを「片見月」と言って、縁起がよくないと言われています。今年の十三夜は「栗名月」にちなんで、モンブランなどを用意して、少し洋風に楽しむのもいいかもしれません。
【お月見】
お月見におそなえする団子は、十五夜には15個、十三夜には13個 おそなえします。満月を思わせる丸いお団子は収穫を祈り、感謝することをあらわします。また、ススキを飾るのは稲穂の代わりで魔除けの意味があると言われています。お月見は元々中国から伝えられた行事ですが、豊作を願う日本人の習わしに通じ、平安時代には貴族の行事だったものが庶民にも広がりました。ススキやワレモコウ、オミナエシなど、秋の七草も飾ります。
月をイメージしたアイテムをUPしました。
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重陽の節句
2019年09月04日(水)|TABLE TALK
九月 重陽の節句。
九月九日は五節句の一つ「重陽の節句」です。
菊の節句で「重九」とも言われ「長久」につながることから長寿を願います。長寿の花である菊を飾り、花びらを盃にうかべた菊酒を呑み邪気をはらいます。
庭に咲く菊の花に被綿(きせわた)と呼ぶ綿をのせ、朝露のしみこんだ綿で顔をふくと健康になるという言い伝えがあります。
菊の品評会や菊人形などの行事が開かれるのもこの時期です。九月九日は、器も菊づくしで揃え、長寿を願うのも楽しい食卓の演出です。
TABLE TALK 「花を飾る」
2019年08月26日(月)|TABLE TALK
今回のテーブルトークは「花を飾る」がテーマです。
残暑から初秋にかけて、普段使っている器や小皿、トレーなどに花を活けてみました。
少し秋を先取りして、珠洲焼きの小皿に水を見せて花を浮かせたり、そば猪口に苔をはって小花を少し。暑いうちは水を見せ、秋めいてきたら苔を使うと変化が出しやすいです。又、小重や枡重には太藺(ふとい)をはり、グラフィカルにアレンジすると思いのほかモダンなアレンジになりました。
器をいつもと違った使い方に「見立てる」。これも器の愉しみ方の一つです。
涼しげな食卓の工夫
2019年06月18日(火)|TABLE TALK
「TABLE TALK」と題して、様々なトピックを取り上げていきます。
初回の「TABLE TALK」は涼しげな食卓のお話です。6月7月は梅雨から夏への変わり目。
ガラスや竹、麻などの素材を活かしたスタイルがぴったりです。色調も寒色系の水色や紺、白や緑などを使った組み合わせをお勧めします。
竹や麻のテーブルマットの上にガラスの器をセットし、新緑の美しい葉や枝を添えるだけで爽やかな夏らしいセッティングになります。
七夕について
7月7日は七夕です。織姫と牽牛(けんぎゅう)が年に一度天の川を越えて出会うという伝説は中国から伝えられました。乞巧奠(きこうでん)と呼ばれるこの行事は古くから日本に伝わる棚機津女(たなばたつめ)の伝説や池替盆(いけかえぼん)という水で穢れを祓う行事と一つになり今日まで伝えられています。七夕は文披月(ふみひらきづき)とも言われ手紙を送る月でもあります。短冊に願いを書いたり縫製の上達を願います。
テーブルコーディネートでは依代の笹竹をイメージした器や短冊を使ってフィンガーフードやスイーツをお出しするのも素敵です。
梶の葉をモティーフにしたカラフルな水引飾り。古来日本では七夕の夜に梶の葉に願いを書き記したといいます。そんな思いをイメージしながら食卓にそっと添えて、いつもと違う七夕の夜を過ごしていただければとオリジナルでお作りしました。
商品情報はこちらへ
https://giocraft.shop-pro.jp/?mode=grp&gid=2000825